ストーリーから入る

ストーリー (hbkr)
素敵です。
1年ほど前に、金沢21世紀美術館で開催された「アレスデザインセミナー2007 - アマダナブランドを解剖する」というセミナーに参加しました。
そこでリアル・フリートの熊本社長が、amadanaの製品コンセプトを考える時に身近な特定の人が使っているシーンを具体的にイメージしているという事を話されていたのですが、ポータブルDVDプレーヤーは「あるエグゼクティブな人が国際線のフライト中に薄暗い中で使って絵になる」というイメージで、そこからDVDの部分が青く光るギミックなんかが出てきていたらしいです。
確かに薄暗い飛行機の中で見たら格好良さそうですよね。
冒頭にリンクしたエントリを読んで、このDVDのシーンで自分が主役になっているところを想像(妄想?)しながらセミナーを聴講していたことを思い出しました。
じっくり悩んでから買ったものやなかなか手に入らなかったものは、手に入るまでの間に自分が使っているシーンやストーリーを何回も想像してるので、愛着がわいて大切に使うことが多いように思います。
ソフトウェアやWebサービスは物質的ではないので質感を表現するのが難しいですが、いかに愛着をもって長く使ってもらえるかを考えるときに、ストーリーから入るというのは良いアプローチかもしれないなと思いました。

amadana ポータブルDVDプレーヤー VP-110

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